ケガの応急処置に欠かせない!アイシングの基本
運動中の捻挫や打撲など、急なケガに見舞われたとき、まず行うべき応急処置の一つが「アイシング(冷却)」です。
炎症や腫れを最小限に抑え、回復を早めるためにも、正しい方法で行うことが大切です。
◆ なぜアイシングが必要なの?
ケガをすると、損傷した血管や細胞から体液や血液が漏れ出し、周囲の組織に炎症が広がります。
この炎症が広がると、まだ傷ついていない細胞まで巻き込まれて、損傷が悪化することも。
そこで、患部を冷やすことで血流を抑え、炎症の広がりを防ぎます。
また、冷却によって痛みの感覚も一時的にやわらぐため、苦痛の軽減にもつながります。
◆ アイシングの主な効果
- ✅ 炎症・腫れの抑制
- ✅ 痛みの緩和
- ✅ 二次的な損傷の予防
- ✅ 細胞の代謝を低下させ、治癒環境を整える
◆ 正しいアイシングのやり方
- 氷や冷却パックを布やタオルで包む
直接肌に当てると凍傷の危険があります。 - 15〜20分間冷やす
長時間の冷却は逆効果。しびれや麻痺を感じたら中止しましょう。 - 1〜2時間おきに繰り返す(初期48時間程度)
腫れや炎症が気になる場合は、数回に分けて行いましょう。 - 冷却後は感覚が戻るまで休憩を
感覚が鈍いまま繰り返すと、組織が傷つくリスクがあります。
◆ 注意が必要なケース
- 長時間の冷却は血流障害や凍傷の原因に。
- **深部の神経や関節周辺(肘・膝など)**は過度な冷却に注意。
- アイスパックを使う場合も布を挟むことが鉄則です。
◆ こんなときは医療機関へ
アイシングをしても痛みや腫れが強い、関節が動かない、内出血がひどい場合などは、自己判断せず医療機関で診察を受けましょう。
◆ 最後に:アイシングは「初期対応」!
アイシングはあくまで応急処置の一環です。状態が落ち着いた後は、必要に応じて温熱療法やリハビリなど、次のステップに進むことも重要です。